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【概要】

ココカラファイン(3098)の通期決算は季節商材不調による売上不振の中、売上総利益率は計画ベースを維持、販管費は圧縮。新型コロナウイルス影響等により、特別損益を計上

◎業績ハイライト
・売上は前期比+0.8%の4,038.7億円、経常利益は+2.6%の156.2億円の増収増益(営業利益・経常利益)
①ドラッグストア事業
(環境)
・冷夏・暖冬による季節品の不調
・消費増税による消費マインドの低下
・4Qには新型コロナウイルスによる影響
(取り組み)
・多様な決済方法・共通ポイント導入による新規顧客の取り込み
・タブレット型POSレジの全店導入
②調剤事業
・M&Aや調剤併設化による規模拡大で22店舗純増
・レセコン・電子薬歴等のシステム統一
▽売上高
・冷夏・暖冬による季節商材不調で売上不振が続く中、4Qは新型コロナ影響有(マスク・消毒薬等の需要増、訪日外国人減少による免税売上減)
・店舗数:9店舗純減(出店48・退店57)となり、スクラップ&ビルド推進
▽売上総利益
<ドラッグストア事業>
・売上総利益率は、前期比0.4%改善し計画ベースに乗せる(前期実績28.1%→計画28.6%→実績28.5%)
・高付加価値商品販売強化、品揃え・売価・販促の標準化
<調剤事業>
・規模拡大施策により、売上総利益額は前期比110.8%
▽販売管理費
計画対比1,276百万円圧縮(前期実績 953億円→計画 1,000億円→実績 987億円)
・タブレット端末を含めたPOSレジ全店入れ替え、レセコン全店統一
・店舗インフラ標準化を中心とする店舗作業の効率化
・改装投資のコントロール

◎マツモトキヨシホールディングスとの取り組み
・資本業務提携によるシナジー効果の早期実現
・経営統合後 売上高約1兆円、店舗数約3,000店、日本最大の ドラッグストアグループへ
・めざすは美と健康の分野でアジアNo.1

◎重点施策
▽ITを活用した顧客戦略
・ココカラクラブカードと2つのアプリによる顧客数増大
・1to1マーケティングと並行し新規顧客の獲得強化
・共通ポイントサービスの導入
・新規デジタル販促の導入
・多様化する決済方法への対応
・新規顧客の固定化・デジタル会員獲得強化
▽ITを活用した生産性の向上
・店舗作業の効率化
・薬剤師一人あたりの処方せん処理枚数の向上

◎2021年3月期 見通し
・売上は前期比-4%の3,879億円、経常利益は+2.4%の160億円を予想
・2021年3月期 配当予想(年間):92円

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