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【概要】

ココカラファイン(3098)の通期決算はコロナ影響による大幅減収もカテゴリーミックス悪化をMD統一による粗利改善がカバーし、ドラッグストアの売上総利益率は0.5ポイント改善

◎株式会社マツモトキヨシホールディングスとの経営統合について
・2021年10月 統合会社の新社名:株式会社マツキヨココカラ&カンパニー
・グループ理念:未来の常識を創り出し、人々の生活を変えていく
・グループビジョン:美しさと健やかさを、もっと楽しく、身近に。
・グループ経営目標:2026年3月期グループ売上高 1.5兆円・営業利益率 7.0%
▽経営統合に向けた取り組み
<NB商品>
・販売力を活かした仕入れ改善
<PB商品>
・相互供給・販売
・共同開発
<販売促進>
・共通デジタル販促
・1to1マーケティング
<店舗運営>
・業務の標準化
・効率化
<調剤>
・医薬品・調剤機器等の調達コスト低減
<コスト削減・効率化>
・物流・システムコストなど削減・効率化
▽経営統合によるシナジー効果の実現
・資本業務提携後、MD統一等によるシナジー効果:ココカラファインで年換算約80億円の利益改善
・経営統合後3年目までを目途に営業利益300億円規模の改善効果、そのうち経営統合初年度で(2021年10月1日~2022年9月30日)営業利益約200億円のシナジー発現(いずれも両社合算)
・当社株式 1株に対してマツモトキヨシHD普通株式 1.70株を割当交付予定

◎業績ハイライト
・売上は前期比90.7%、修正計画比96.0%の3,664.4億円、売上総利益は97.2%、94.6%の1,089.2億円
・コロナ影響の悪化により風邪薬など冬物季節商材・年末商材の低迷で売上悪化、カテゴリーミックス悪化
・販管費は、引き続き大幅圧縮
・カテゴリーミックス悪化をMD統一による粗利改善がカバーし、ドラッグストアの売上総利益率は0.5ポイント改善
・コロナ影響により、インバウンドを含む都市型店舗は大幅売上減となり徐々に回復
・風邪薬の押下げ影響は冬場に最大化、免税の押下げ影響、日用品の押上げ影響は4Q以降は一巡
・コロナ影響により、処方せん枚数の大幅減、処方せん単価大幅増が続いたが回復傾向へ
▽事業別概況
<ドラッグストア事業>
・ 売上総利益率は29.0%となり、売上総利益率は前期比0.5ポイント改善
・コロナ影響により、ヘルス&ビューティ(OTC医薬品・化粧品・健康食品)の構成比減少、カテゴリーミックス悪化→MD統一による粗利改善がカバー
・衛生品(マスク・消毒薬等)は構成比増加
<調剤事業>
・コロナ禍、薬価・診療報酬改定下でも、売上総利益は金額ベースで前期比 111.0%
・M&A等の規模拡大施策により調剤売上構成比増加
<卸売>
・取引先店舗数の減少

◎重点施策
▽ITを活用した顧客戦略
・ココカラクラブカードと2つのアプリによる顧客数増大
・共通ポイントサービスの導入、多様な決済方法への対応、EC購入商品の店舗受け取りサービスの対象店舗拡大

◎2022年3月期 見通し
・上期売上は前期比100.7%の1,932億円、営業利益は140.1%の77億円を予想
・上期経常利益は前期比130.6%の86億円を予想

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